底辺と宇宙と(単話)
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【あらすじ】
シングルマザーの母親から育児放棄をされている兄妹。お腹がすいたが母は食事を用意してくれない。
仕方なく近くに住むおじさんを頼る。兄妹を迎え入れたおじさんは一緒にお風呂に入ったあとに食事を用意してくれた。
お腹が落ち着くとおじさんは妹だけを寝室に呼びつける。いつもの事で兄も黙ってテレビを見ている。
帰り道、妹がいつものように「お父さん早く帰ってこないかな〜」とつぶやく。
兄は妹にお父さんの話をいつもしてあげていた。以前は海外に住んでいて召使いが10人いた。
そして今は宇宙飛行士で宇宙から二人のことを見ているのだと。
瞳をキラキラさせながら兄の話を聞く妹。二人は今日もたくましく生きている。